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読書について

「5分で読める!読書感想」  [村田沙耶香] 殺人出産 

ご訪問頂きありがとうございます。

コンビニ人間を読んだことをきっかけに、村田沙耶香さんの作品の雰囲気にはまってしまい、最近、村田沙耶香さんの作品を読んでいます。ということで、本日は村田沙耶香さんの[殺人出産]の感想を書かせて頂きたい思います。

 

「殺人出産」村田沙耶香 

 

様々な世界観が詰まった短編集

 

※下記の4作品が入っている短編集です。

殺人出産

子供を10人産むことで、人を一人殺害できる世界

トリプル

 カップルではなく、男女三人が付き合うことが若者の主流となりつつある世界

清潔な結婚

 夫婦で性交をしない夫婦

余命 

寿命が消え、自分で死期を選べる世界

 

 

 

感想

 

・人を殺すことに、抵抗のない世界 むしろ犯罪は減るのでは?

カップルではなくトリプル

・時代と常識

  

・人を殺すことに、抵抗のない世界

10人子供を産むとことで人を一人殺せる世界。そのような世界では、10人子供を産み、人を殺害することで産み人とあがめれれる。殺人出産というタイトルともに、この世界観を知るとビックリするかもしれない。

 

さらに、死刑という罪状がなくなり新しい罪が出来上がる!

 

どんな罪だと思いますか?

 

 

 

なんと答えは、死ぬまで子作りの道具とされるです

 

シンプルには?と思ったのと同時に、本を読む手がとまり恐ろしいと感じました。

しかし、それと同時に犯罪が減少するかもなと感じました。そして、思い出したのが殺人出産の10人子供を産むとことで人を一人殺せるというシステムです。もし、人に極端にに恨まれることがあれば、殺されるかもしれない。

 

可能性としては、自分が殺される可能性は低いのかもしれないが、つい意識してしまうかなと感じた。

 

当然このシステムには反対派の人がいて、こちらの人物の方が僕たちは感情移入できるのかなと感じました。実際に人を殺せるというのは、権力を持つ人間がいいように利用出来るのではとか、代わりに殺しますビジネスとか出てきてそうだなとと感じました。

 

カップルではなくトリプル

カップルではなくトリプル。(男、男、女)(女、女、男)という感じに男女3人で付き合うということです。この小説の主人公は実際にトリプルで付き合っている女の子です。トリプルというのは、とあるインフルエンサーが発端になり、若者の間で流行りだしました。

 

あれ、なんで僕たちって二人で付き合ってるんだっけ?と読み終わった後に、ふと感じました。よく考えてみると仲の良い親友や恋人と一緒に遊んでいることいることと違いって何だっけと思いました。

 

そのうち、四人で結婚出来るシステムとかが出来そうだなーって感じました(笑)

 

・時代と常識

現代人が読むと違和感を覚えやすく、近未来の人が読むと納得できる作品なのかもしれない。今ある常識も過去の人から見ると異質であり、常識というのは常に変化していくということ感じる。これからの時代、ドンドン常識の書き換えが速くなっていき、もっと色々な考え方が浸透するのかもな❔…と感じた。

 

 

 

まとめ

 

 

殺人出産、トリプル、清潔な結婚、余命という四作品を読むことが出来る殺人出産。タイトルがすごすぎて、友達に「何を読んでるの?」といわれ、「殺人出産」って答えると驚かれそうな小説です(笑)

 

全てのお話しが今の常識とは違う世界観で動いており、村田さんの作品をつい読んでしまうのは、近未来に起こりそうということと、私たちの中で当たり前と消化されてきたこに、疑問をぶつけてくれるからかなーと思いました。

 

村田沙耶香さんの作品が好き、固定観念を打ちこわしたい人にオススメの一冊です。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございます。